解決!トマトの尻腐れ

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zoom RSS トマト畑にはカルシウムがたっぷり <カルシウム剤>

<<   作成日時 : 2013/09/13 12:29   >>

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家庭菜園本(特に初心者向けの本)のトマト栽培のページをみてみますと、ほとんどの本にこのように書かれています。
(トマトに限りませんが)
畑の準備
2週間前に1uあたり150gの苦土石灰を散布し、よく耕します。

また、NHKの番組「やさいの時間」でも苦土石灰散布のシーンがよくでてきます。
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これって、「初めて作る時は」という断り書きがありませんから、トマト栽培するなら毎年苦土石灰を散布しましょう、ということなんでしょうね。

皆様はどうしてるんでしょう。

【苦土〜マグネシウム】
私はマグネシウム剤としては農業用にがりを希釈したものを葉面散布したり、畑にまいたりしてます。
畑で最も不足がちになるのがマグネシウムだそうで、私はむしろこちらの方を気にかけています。

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【石灰〜カルシウム】
カルシウム剤としては貝殻石灰(貝殻の粉末※)を有機石灰(成分は炭酸カルシウム) としてパラパラと撒いたり、貝殻石灰に木酢液をかけてできた酢酸カルシウム液を希釈して葉面散布したり、畑に撒いたりしています。
      ※ 北海道のホームセンターではホタテ貝殻の粉末がよく売ら
         れています。
         粉末というよりは顆粒状と言うほうが良いかもしれません。
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酢酸カルシウムは炭酸カルシウムに比べて、はるかに、はるかに水に溶けやすいんです。
カルシウムの吸収性は水の溶解度に比例します。
    カルシウム化合物のおよその溶解度/100g
       ● 酢酸カルシウム  52.0 g
       ● 炭酸カルシウム   0.0012 g 
      ● 塩化カルシウム  59.5 g  
      ● 硫酸カルシウム   0.16g     
                                          引用元不明                                        
カルシウム剤の水に対する溶けやすさの順に並べてみますと、
塩化カルシウム>酢酸カルシウム>硫酸カルシウム>炭酸カルシウム となります。

【追記】
当ブログでの過去2年間のカルシウム剤の検索キーワード「人気」ランキングです。参考までに。
      @ 塩化カルシウム
      A 硫酸カルシウム
      B 炭酸カルシウム
      C 酢酸カルシウム
      D 蟻酸カルシウム (少)
【追記 終】

かの、井原 豊さんは著書「家庭菜園ビックリ教室」の中で「尻腐れの予防は過リン
サン石灰の多量すき込み、および割り肥に限る。」と述べられてます。
過リン酸石灰は硫酸カルシウムを約60%含有しているそうです。
この硫酸カルシウム肥料としては 「畑のカルシウム」 が人気なのですね。
近年、「畑のカルシウム」 として硫酸カルシウム(石膏)資材が多く流通していますが、石膏は土壌pHを上昇させずにCa2+の補給が可能です。
「作物の栄養生理最前線」 農文協 より引用

また、ネット上でよく目にする 「ダーウィン」 も硫酸カルシウム系のカルシウム肥料ですね。

私は当ブログへのアクセス解析を毎日見てるのですが、10日に8日位の割合で 「畑のカルシウム」 という検索キーワードが出現しています。
検索キーワードが不明のものも結構ありますので、実際にはほぼ毎日かと思われます。
とは言え、これほど皆様に知名度のある 「畑のカルシウム」 なのに、私は 「畑のカルシウム」 の現物をホームセンターで見たことがありません。
今年、近隣に待望のコメリさんがオープンしたのですが、こちらにも置いてませんでした。(2015年9月30日追記)
おそらく、JA農協でしか販売してないのでしょうが、皆様はどこで 「畑のカルシウム」 を知ったのか興味のあるところです。

私はカルシウム剤として、上記の有機石灰と自家製酢酸カルシウム液しか使ったことが無いのですが、硫酸カルシウム、イコール石膏とのことなので、これを使い続けると畑が硬い土になったりはしないのだろうかと思ってしまいます。
(単純、素朴な疑問です。)
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写真はコメリさんのHPより        写真はコープケミカル鰍ウんのHPより

私はこういったカルシウム剤を、毎年、毎年畑に撒く必要が本当にあるのだろうかという思いがあったので、これらを毎年散布してるわけでもありませんでした。

そして、2012年、2013年は苦土石灰を一切畑に撒いていないんです。(果実への葉面散布液が畑にポタポタと落ちたのはあります)
それでも、トマトの尻腐れが大発生とはならなかったんです。

畑に撒いたカルシウムはどう動いていくのか、ちょっと理屈っぽく考えてみます。
私は、生物も化学も物理も苦手でしたので、以下、まあ、話半分として、極めて大雑把な話としてお読みください。

家庭菜園本どおり市販の苦土石灰を私のトマト畑 (通路を抜いた畝部分が13u) に撒くとすると、苦土石灰の半分がカルシウムとして、975gのカルシウムが畑に入ることになります。これが根から吸収されてトマトの葉、茎、果実へと流れていきます。

●『トマト葉のカルシウム濃度は米国NISTの資料では約5%となっている』そうで
  す。(これも元サイト不明)
  
  骨のある人間でさえ、カルシウムは体重の2%しかない
のに、
  骨の無いトマトが5%もカルシウムを吸収する必要は全く無いのでは
  ないでしょうか。
  素朴な疑問がわきます。
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潟AグリボさんのHPに私をスッキリさせてくれる記事がありました。
植物の本来の生理的カルシウム要求度は微量要素と比べてもそれ程大きくないのに、実際の畑で生育した植物は比較的高いカルシウム含有率を示します。これはカルシウム肥料が植物栄養素としての役割以上に、土壌酸度の矯正を目的に大量に施用されることに原因しているのです。
このことから、植物の構成や機能の維持に必要なカルシウムは微量であり、
それとは別に 過剰吸収されたカルシウムが各組織に集積していると考えざるを得ません。

葉はカルシウムが必要だから吸収しているのではなく、そこにあるから、あるだけ吸収しているということです。

それでは、トマトの葉に「過剰集積されたカルシウム」はいったい何処へ?
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トマトの収穫終了後の畑です。
私は、収穫後の枝葉(残渣ともいえますが、ゴミ扱いしてるようであまり使いたくありません。)はできるだけ細かくして畑の上に置いておきます。わき芽欠きしたわき芽、摘葉した葉、これらはすべて畑の上に置いておきます。するといつしか跡形もなく消えてしまいます。さすがに、根っこや茎は一部、雪解け後も残っていますが。
暑い夏なら、葉っぱは、あっという間に消えてしまいます。
それは、消えたのではなく、微生物に食べられちゃったんですね。その微生物が死ねば、その死骸はまたトマトの肥やしとして根から吸収される。
つまり、撒いたカルシウムはトマト畑の中で土壌から葉へ、葉から土壌へと循環してるだけなんですね。
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それでは、果実に吸収されたカルシウムは何処へ?
いうまでもなくそれは人の胃袋へおさまり、私たちの骨歯を形成してくれます。
つまり、畑に撒いたカルシウムは、果実に吸収された分のカルシウムのみがトマト畑から外へ持ち出されるということになります。
その量はどれくらいになるのでしょうか。
ピンク系生食用トマト (桃太郎トマトはこれに該当します) ならば100gあたり 7 mgのカルシウムが含まれている そうです。
(こちらの表でカルシウムよりもマグネシウムのほうが多く含まれていることにご注目ください。)
果実1個210gとすれば、トマト1個に含まれるカルシウムの量は 14.7mg = 0.0147g。

たったこれだけなんですね。でも、この非常にわずかな量のカルシウムがトマトの味をきめたり、尻腐れになる、ならないがきまったり、病気に対する抵抗性のもととなったりしているのでしょう。
自然界とはこの超微妙なバランスのなかにあるものなんですね。

話を戻しまして、収穫できたトマトの個数を432個とします。
432個×0.0147g=6.35g

975gのカルシウムをトマト畑に入れて、外へ出て行ったのは1年で僅か、6.35g。
畑にはまだ968.65gのカルシウムが残っていて、
これから150年間は畑にカルシウムを入れなくていいという計算になります。
さすがに、この計算はどこかで間違っているのだろうなとは思います。
私もこれから150年生きてこれを確認するという自信もありません。
とりあえず、来年もカルシウム剤を畑に入れないでも、尻腐れがでないのかどうかやってみたいと思います。

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今まで私の購入した家庭菜園本・農業書のうちの初心者向けの本です。↑
全部で6冊あります。気になって、あらためて全部の本のトマトのページを見てみ
ました。なんと、トマトの尻腐れについて書かれていたのは井原 豊さんの本
(上記)1冊のみでした。

トマトを育てている方ならば、普通にトマトの尻腐れを経験するのではないでしょ
うか。何だこの黒いのは、と驚きネットで調べてトマトの尻腐れだと分かる。
そしてトマトにはカルシウムが大事だということを知る。
こういったところでしょうか。

私も初めて尻腐れたトマトに遭遇したときの感想は「なんじゃー、これは」でした。
何か自分がトマトに悪いことをしてしまったのかと一瞬思いました。

冒頭の「苦土石灰をまきましょう」にしましても、そうすることが必要な理由が書か
れていない。(多分酸性土壌の改善の為ということなのでしょうが)
1冊で数十種類の野菜のつくりかたを紹介するということに無理があるのかもしれ
ませんが、トマトについては、初心者向きだからこそ尻腐れについての記述が
あってもいいのではないでしょうか。

最近の家庭菜園本はデザインや装丁はずいぶん立派なものが多くなってきました
が、中身の方は古い本とあまりかわっていない様な気がします。
もう少し、掘り下げて書かれた本があったら売れるのではないかと思いますが、
出版関係者の方、いかがでしょうか。

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写真は喜久屋書店 岩見沢店さんの農業書コーナーです。(時節柄、店長さんの許可をいただいて撮影してます。)
開店まもなく行ったときは、私が気になっていた本、すべてが並んでいて頼もしく思ったものです。

今でも、行くたびに新しい本が目にとまり、お店の農業関係の本を充実させたいという意気込みが十分伝わってきます。
こちらはガーデニング・園芸関連のコーナーです。こちらにも、家庭菜園本が置かれてます。
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ローカルな話題で恐縮ですが、近隣で知らない方のためにと紹介させていただきました。


〔2013年10月22日投稿〕 

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